アールデコ調のインテリアが美しいロンドンのサヴォイホテル(The Savoy)
高級ホテルに行くと、素敵な気分になりますよね。普段の生活では接することの少ない、非日常感が良いですね。今回ご紹介するロンドンのサヴォイホテル(The Savoy)は、今から100年ほど前に世界でもいち早く室内のバスルームや館内の電気、エレベーターなどを設置した、近代高級ホテルの先駆けとも言える存在。
さてこのホテル、エレガントリー目線でいくと、インテリアや調度品類がアールデコでまとめられていて美しいのです。
アール・デコ(仏: Art Déco)とは、一般にアール・ヌーヴォーの時代に続き、ヨーロッパおよびアメリカ合衆国(ニューヨーク)を中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行、発展した装飾の一傾向。原義は装飾美術。
幾何学図形をモチーフにした記号的表現や、原色による対比表現などの特徴を持つが、その装飾の度合いや様式は多様である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アール・デコ
アールデコというと、ニューヨークのエンパイアステートビルやクライスラービルなどが有名ですね。
こちらの写真はクライスラービル。アールデコ建築の代表作と言われています。建物のシルエットと装飾のどちらも直線と曲線の組み合わせからできており、シルバーの使い方も美しいデザインです。
サヴォイホテル館内のデザイン
ここからはサヴォイホテルのご紹介です。まずは客室前の廊下から。
直線と曲線がうまく交わっていて優雅です。シルバーもアクセントになっていて綺麗ですね。大恐慌が訪れる前の狂騒の20年代、またはクリムトの絵のような、少し退廃的な雰囲気も。
室内のデザイン
こちらも直線と曲線、シルバーがバランス良く配置されていています。シンプルだけどゴージャス、そんな雰囲気もあります。
バスルーム内も他の箇所と統一されたデザインで、優雅なバスタイムを過ごせます。自宅もこんなデザインにできたら素敵なんですけどね…
アメリカンバー
また、館内には「アメリカンバー」と呼ばれるバーがあります。マティーニやマンハッタンなど、アメリカで生まれた近代のカクテルが、禁酒法の時代になりバーテンダーとともにヨーロッパに持ち込まれたことから、こう名付けられたそう。
かつてこのバーで働いていたバーテンダーが書いた「サヴォイ・カクテルブック」は、現代でも世界中のバーテンダーのバイブルになっています。
このバーのインテリアも館内の他の場所と統一されたものが使用されていますが、こちらのカクテルグラスがまた美しいのです。
写真に写っているグラスもそうですが、逆三角形の直線的な形状に上部がダイアモンド状にカットされたデザインの大振りなマティーニグラスなど、他のグラスも美しいのです。
宿泊でも、レストランやバーの利用だけでも
ロンドンに行く機会があれば、ぜひ一度館内のレストランやバーだけでも訪問してみてください。素晴らしい調度品も楽しむことができます。
エレガントリーでも今後アールデコのインテリアを取り扱う予定ですので、お楽しみに。
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