秋田乳頭温泉郷「鶴の湯温泉」に見る日本建築
秋田県にある乳頭温泉。温泉好きにもそれ以外の方にも名前の知られた温泉の一つであり、特に温泉好きの方にとっては一度は訪れてみたい秘湯です。
乳頭温泉郷には八軒の宿があり、それぞれが特色を出した宿やお風呂を提供しています。
その中でも、鶴の湯は最も古くからある温泉宿であり、古くは寛永時代や元禄時代(どちらも1600年頃)から湯治や宿泊の記録が残っています。
乳頭温泉郷 鶴の湯温泉
まるでテーマパークのような入口ですが、これらは歴史ある本物の建築物。
鶴の湯 本陣
敷地内から豊かに湧き出す4つの源泉の泉質も素晴らしいのですが、やはりこちらの宿の特色は、江戸時代から存在する茅葺き屋根の部屋に宿泊できること。
二代目秋田藩主佐竹義隆公が湯治に訪れた際に警護の者が詰めた場所として、茅葺き屋根を持つ本陣は鶴の湯を代表する建物となっています。
こちらがその本陣。本陣には5つの部屋があります。鶴の湯には本陣以外にも宿泊する建物がありますが、それらの建物は本陣よりも歴史が浅く、やはり1番人気は本陣。
戸、壁、天井、柱に使われているすべての素材が時代を感じさせてくれます。
部屋には囲炉裏があり、実際に火を入れてくれます。
そして、その火を使った夕食が素晴らしいのです。
鶴の湯お手製の味噌と、つなぎを使わない山芋の団子が入った、ここでしか食べられない「山芋の鍋」は絶品。
非日常感が新しい価値観を与えてくれる
普段あまり目にすることのない歴史ある建物、そしてその建物に泊まり、素晴らしい温泉と食事を堪能する贅沢。こういった経験が新しい価値観を与えてくれます。
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